BATIC廃止後の代わりは?終了の理由と代替資格3つを徹底比較

「英文会計を学ぼうとBATICを調べたら、もう終了していた…」
「BATICの代わりになる資格って、何があるの?」
「英語×会計」のスキルを証明できる検定として人気だったBATIC(国際会計検定)。しかし、これから受けようと思って調べた人の多くが、その終了を知って戸惑っています。

結論からお伝えすると、BATICは2022年度の試験をもって終了し、現在は受験できません。ただ、英文会計や国際会計のスキルを身につけ、証明する道が閉ざされたわけではありません。目的に応じた「代わりの資格」がいくつも存在します。

この記事では、BATICがいつ・なぜ終了したのかという事実を整理したうえで、目的別におすすめできる代替資格を比較しながら解説します。自分に合った次の一手を見つけてください。

この記事でわかること

  • BATICがいつ・なぜ終了したのかという事実
  • BATICの代わりになる代替資格3つの比較
  • 目的別の「あなたが選ぶべき資格」

1. BATIC(国際会計検定)は終了した

まず、多くの人が気になっている「BATICは本当に終わったのか」という点をはっきりさせておきましょう。残念ながら、答えは「はい」です。

2022年度の試験で終了

BATIC(国際会計検定)は、東京商工会議所が主催していた検定で、2022年度の第44回試験(2022年11月28日)をもって終了しました。2001年から続いた検定でしたが、現在は新たに受験することはできません。

東京商工会議所の発表では、終了の理由は「諸般の事情により」とされ、詳しい理由は公表されていません。一般には、簿記検定などに比べて受験者数が少なかったことが背景にあるのではないか、と見られています。

取得済みの称号はどうなる?

すでにBATICを受験して称号を取得している人にとって気になるのが、その扱いです。結論として、取得した称号は、試験終了後も引き続き利用できます

ただし、旧制度の「Subject2(国際会計理論)」の称号については、認定期間内に限り有効とされています。すでに称号をお持ちの方は、念のため自分の称号の種類と有効期間を確認しておくとよいでしょう。

そもそもBATICは、「Bookkeeping and Accounting Test for International Communication」の略で、英語で会計を学ぶ「英文会計」の検定でした。日商簿記検定の英語版のような位置づけで、英文簿記を中心に、IFRS(国際財務報告基準)や米国会計基準に準拠した内容が出題されていました。「英語×会計」という組み合わせのスキルを測れる、貴重な検定だったのです。

2. BATICの代わりになる代替資格3選

BATICは終了しましたが、「英語×会計」「国際会計」のスキルを身につけ、証明する手段は他にもあります。ここでは、BATICの代わりとして有力な3つの資格を紹介します。

①USCPA(米国公認会計士)

BATIC終了後、その代わりとして最も多くの人が挑戦しているのがUSCPA(米国公認会計士)です。USCPAの試験科目であるFAR(財務会計)は、BATICの出題内容と重なる部分が多いため、BATICを目指していた人にとって自然な移行先となっています。

USCPAは国際的に評価される会計の専門資格で、英文会計の知識と英語力の両方を証明できます。難易度はBATICよりはるかに高く、受験資格の要件や予備校の利用が必要になるなど、本格的な挑戦になりますが、そのぶんキャリアへのインパクトは絶大です。本気でグローバルな会計キャリアを目指すなら、USCPAが最有力です。

②IFRS検定(国際会計基準検定)

国際会計基準(IFRS)の知識に特化して学びたいなら、IFRS検定が選択肢になります。BATICがおおむね日商簿記3級レベルとされていたのに対し、IFRS検定は日商簿記2級レベルとされ、より専門的な内容です。

大きな特徴は、日本語でも受験できる点です。BATICが英語のみだったのに対し、IFRS検定は英語が苦手でも挑戦しやすくなっています。「英語よりも、まずIFRSの中身を理解したい」という人に向いています。

③日商簿記+英語(TOEICなど)

「BATICのように、英文会計の基礎を手軽に身につけたい」というだけなら、必ずしも新しい専門資格を取る必要はありません。日商簿記で会計の土台を固め、TOEICなどで英語力を示すという組み合わせも、実質的にBATICに近いスキルセットの証明になります。

日商簿記で会計の知識を身につけておけば、その知識を英語に置き換えるだけで英文会計の理解は進みます。まずは足元の簿記と英語を固める、という堅実なルートも十分に有効です。

【比較】BATICの代替資格

資格 難易度 特徴
USCPA 高い 国際的に評価。英文会計の本格資格。
IFRS検定 中程度 IFRSに特化。日本語受験が可能。
簿記+英語 易〜中 手軽に英文会計の素地を作れる。

3. 目的別「あなたが選ぶべき資格」

3つの代替資格を紹介しましたが、どれを選ぶべきかは、あなたの目的によって変わります。タイプ別に整理しましょう。

グローバルな会計キャリアを本気で目指すなら

外資系企業や海外勤務、国際的な会計の専門職を目指すなら、迷わずUSCPAです。難易度は高いですが、得られる評価とキャリアの広がりは、他の資格とは比較になりません。BATICで英文会計に興味を持った人が、その先の本丸として挑むのにふさわしい資格です。

IFRSの知識を体系的に身につけたいなら

日本企業でもIFRSの任意適用が広がる中、IFRS検定は実務に直結する知識を証明できます。日本語で受験できるため、「英語のハードルなしに国際会計基準を学びたい」人に最適です。経理実務でIFRSに触れる機会がある人にもおすすめです。

まず英文会計の基礎に触れたいなら

「いきなり難関資格はハードルが高い。まずは英文会計がどんなものか触れてみたい」という人は、日商簿記+英語の組み合わせから始めましょう。簿記で会計の基礎を固めることは、将来USCPAやIFRS検定に進む際の土台にもなります。簿記は、すべての会計資格の出発点です。

まとめ:BATICは終了。でも「次の道」はある


  • BATIC(国際会計検定)は2022年度の試験で終了。現在は受験不可。取得済みの称号は引き続き利用できる。
  • 代わりの資格は主に3つ。USCPA・IFRS検定・簿記+英語。目的に応じて選べる。
  • 本格的なグローバルキャリアならUSCPA、IFRS特化ならIFRS検定、基礎固めなら簿記+英語
  • どのルートでも、簿記の知識が土台になる。まず簿記を固めるのが堅実な第一歩。

BATICが終了してしまったのは、英文会計を志す人にとって残念なニュースでした。しかし、視野を広げれば、国際会計のスキルを身につける道はむしろ豊富にあります。本気で世界を目指すならUSCPA、IFRSを深く学ぶならIFRS検定、まず基礎から始めるなら簿記と英語。あなたの目的に合った資格を選び、グローバルな会計キャリアへの一歩を踏み出してください。

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