【試験直前対策】簿記3級で絶対落とせない「仕訳」厳選30問ドリル

こんにちは!簿記3級の試験勉強、お疲れ様です。
いよいよ試験直前。あなたの仕訳スキルは万全ですか?

簿記3級の試験は、「仕訳に始まり、仕訳に終わる」と言っても過言ではありません。第1問の配点はもちろん、第2問、第3問(精算表や財務諸表作成)も、すべては正確な仕訳が切れることが大前提です。

この記事では、簿記3級の試験範囲から「絶対に落とせない」重要な仕訳を30問厳選しました。
「期中取引」から「決算整理」まで、全範囲を網羅しています。
この30問をスラスラ解けるようになれば、合格はもう目の前です!

今日のゴール

  • 簿記3級の試験範囲(期中取引・決算整理)を総復習できる
  • 自分が苦手な論点(勘定科目や計算)を最終確認できる
  • 仕訳のスピードと正確性を高める本番前のトレーニングができる

【第1部】期中取引ドリル(17問)

まずは、日々の取引(期中取引)に関する仕訳です。スピードと正確性が命!

1. 現金・預金・資本

【問1】事業主(オーナー)が、元手として現金500,000円を当座預金口座に預け入れ、事業を開始した。

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借方 金額 貸方 金額
当座預金 500,000 資本金 500,000

【解説】事業主の出資は「資本金」(純資産)の増加です。当座預金(資産)も増加します。

【問2】事業主が、個人的な支出(プライベート)のために、店のレジから現金10,000円を引き出した。

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借方 金額 貸方 金額
引出金 10,000 現金 10,000

【解説】事業主が個人的に店の現金を使った場合は「引出金」(資本のマイナス)を使います。

【問3】小口現金係から、交通費3,000円、消耗品費1,000円を使ったとの報告を受け、ただちに小切手を振り出して補給した。(会計処理:用度係報告時)

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借方 金額 貸方 金額
旅費交通費 3,000 当座預金 4,000
消耗品費 1,000

【解説】これは「報告時」に「即時補給」するケースです。使った費用(費用)を計上し、使った分だけ当座預金(資産の減少)から補給します。小口現金勘定は動きません。

【問4】帳簿上の現金残高は5,000円だったが、実際の有高は4,500円だったため、原因を調査中である。

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借方 金額 貸方 金額
現金過不足 500 現金 500

【解説】「実際」に「帳簿」を合わせます。実際が500円少ないので、帳簿上の現金(資産)を500円減らします。相手勘定は「現金過不足」です。

2. 商品売買(仕入・売上)

【問5】商品100,000円を仕入れ、代金は掛けとした。なお、引取運賃(当社負担)2,000円は現金で支払った。

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借方 金額 貸方 金額
仕入 102,000 買掛金 100,000
現金 2,000

【解説】仕入諸掛(引取運賃)は、仕入原価に含めて処理します。したがって「仕入」は102,000円です。

【問6】商品200,000円を売り上げ、代金は掛けとした。なお、発送運賃(当社負担)3,000円は現金で支払った。

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借方 金額 貸方 金額
売掛金 200,000 売上 200,000
発送費 3,000 現金 3,000

【解説】売上諸掛(発送運賃)は、仕入と違って売上には含めません。「発送費」(費用)という別の勘定科目で処理します。

【問7】問5で仕入れた商品のうち、10,000円分に品違いがあったため返品した。

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借方 金額 貸方 金額
買掛金 10,000 仕入 10,000

【解説】仕入れた時(問5)の逆仕訳を行います。買掛金(負債)を減らし、仕入(費用)も減らします。

【問8】問6で売り上げた商品について、得意先から約束手形200,000円を受け取った。

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借方 金額 貸方 金額
受取手形 200,000 売掛金 200,000

【解説】売掛金(資産)を回収し、代わりに受取手形(資産)が増加します。

3. その他債権債務・費用

【問9】営業用のパソコン(備品)300,000円を購入し、代金は来月末払いの未払金とした。

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借方 金額 貸方 金額
備品 300,000 未払金 300,000

【解説】商品以外のモノ(備品など)を後払いで買った場合は「買掛金」ではなく「未払金」(負債)を使います。

【問10】不要になった古い土地(帳簿価額500,000円)を500,000円で売却し、代金は来月受け取ることとした。

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借方 金額 貸方 金額
未収金 500,000 土地 500,000

【解説】商品以外のモノ(土地など)を後払いで売った場合は「売掛金」ではなく「未収金」(資産)を使います。土地(資産)が減少します。

【問11】従業員の給料200,000円から、源泉所得税10,000円を天引きし、差額を当座預金から振り込んだ。

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借方 金額 貸方 金額
給料 200,000 当座預金 190,000
預り金 10,000

【解説】天引きした所得税や社会保険料は、一時的に会社が預かるお金=「預り金」(負債)として処理します。

【問12】会社の固定資産税 50,000円を現金で納付した。

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借方 金額 貸方 金額
租税公課 50,000 現金 50,000

【解説】固定資産税や印紙税など、事業に関する税金は「租税公課」(費用)で処理します。

4. 固定資産

【問13】営業用の車両500,000円を購入した。代金のうち100,000円は現金で支払い、残額は月末払いとした。また、購入にあたり仲介手数料10,000円を現金で支払った。

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借方 金額 貸方 金額
車両運搬具 510,000 現金 110,000
未払金 400,000

【解説】固定資産の購入手数料(付随費用)は、取得原価に含めます。車両の値段は 500,000 + 10,000 = 510,000円となります。残額は「未払金」です。

【問14】(間接法)使用中の備品(取得原価300,000円、減価償却累計額100,000円)を180,000円で売却した。代金は現金で受け取った。

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借方 金額 貸方 金額
現金 180,000 備品 300,000
減価償却累計額 100,000 固定資産売却損 20,000

【解説】
1. 備品の帳簿価額(今の価値)= 取得原価 300,000 – 累計額 100,000 = 200,000円。
2. 200,000円の価値のものを 180,000円で売ったので、20,000円の「損」です。
3. 仕訳は、備品(資産)と累計額(資産のマイナス)を両方ゼロにし、現金(資産)を増やし、差額を「固定資産売却損」(費用)で処理します。

【問15】(間接法)使用中の備品(取得原価300,000円、減価償却累計額100,000円)を250,000円で売却した。代金は月末に受け取る(未収金)。

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借方 金額 貸方 金額
未収金 250,000 備品 300,000
減価償却累計額 100,000 固定資産売却益 50,000

【解説】
1. 帳簿価額は 200,000円 (300,000 – 100,000)。
2. 200,000円の価値のものを 250,000円で売ったので、50,000円の「益」です。
3. 差額を「固定資産売却益」(収益)で処理します。

【問16】取引先が倒産し、保有していた売掛金10,000円が回収不能(貸倒れ)となった。なお、貸倒引当金の残高は3,000円である。

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借方 金額 貸方 金額
貸倒引当金 3,000 売掛金 10,000
貸倒損失 7,000

【解説】引当金残高(3,000円)で足りない分(7,000円)は「貸倒損失」(費用)として処理します。引当金が十分にある場合は「貸倒損失」は使いません。

【問17】商品券10,000円を受け取り、商品10,000円を販売した。

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借方 金額 貸方 金額
現金 10,000 売上 10,000

【解説】他社が発行した商品券は、受け取った側にとっては「現金」と同じ(資産)です。(※自社発行の商品券は「商品券」(負債)で処理しますが、3級では他社発行がメインです)

【第2部】決算整理仕訳ドリル(13問)

簿記の最重要論点、決算整理仕訳です。ここが合否を分けます!

1. 売上原価の算定(しーくり、くりしー)

【問18】決算整理前残高試算表の「繰越商品」は50,000円(期首在庫)、「仕入」は800,000円(当期仕入)であった。決算日実地棚卸高(期末在庫)は70,000円だった。売上原価を算定する仕訳を行いなさい。

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借方 金額 貸方 金額
仕入 50,000 繰越商品 50,000
繰越商品 70,000 仕入 70,000

【解説】おなじみ「しーくり、くりしー」です。
1行目(し・くり):期首在庫(古い資産)をゼロにし、仕入(費用)に足します。
2行目(くり・しー):期末在庫(新しい資産)を計上し、仕入(費用)から引きます。
(売上原価=期首 50,000 + 当期仕入 800,000 – 期末 70,000 = 780,000円)

2. 貸倒引当金

【問19】決算日において、売掛金の期末残高500,000円に対し、2%の貸倒引当金を設定する。なお、決算整理前の貸倒引当金残高は4,000円であった。(差額補充法)

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借方 金額 貸方 金額
貸倒引当金繰入 6,000 貸倒引当金 6,000

【解説】
1. 期末に必要な額(ゴール)= 500,000円 × 2% = 10,000円
2. 現在の残高(スタート)= 4,000円
3. 補充する額(差額)= 10,000円 – 4,000円 = 6,000円
この差額を「貸倒引当金繰入」(費用)として仕訳します。

3. 減価償却

【問20】決算日において、備品(取得原価1,000,000円)について、耐用年数10年、残存価額ゼロの定額法により減価償却を行う。記帳方法は間接法とする。

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借方 金額 貸方 金額
減価償却費 100,000 減価償却累計額 100,000

【解説】
1. 減価償却費(1年分)= 1,000,000円 ÷ 10年 = 100,000円
2. 間接法は「減価償却累計額」(資産のマイナス)を使って仕訳します。

【問21】(問20の別パターン)記帳方法が直接法であった場合の仕訳を行いなさい。

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借方 金額 貸方 金額
減価償却費 100,000 備品 100,000

【解説】直接法は、備品(資産)の価値を直接減らします。「減価償却累計額」は使いません。

4. 消耗品

【問22】消耗品(切手や文具など)を購入した際(合計10,000円)、全額を「消耗品費」(費用)として処理していた。決算日において、未使用分が3,000円あった。

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借方 金額 貸方 金額
消耗品 3,000 消耗品費 3,000

【解説】(購入時:費用処理)
10,000円すべてを費用(消耗品費)にしていたが、3,000円分はまだ使っていなかった(=資産)。
よって、費用にしすぎた3,000円を「消耗品費」(費用)から減らし、「消耗品」(資産)に振り替えます。

【問23】(問22の別パターン)消耗品を購入した際(合計10,000円)、全額を「消耗品」(資産)として処理していた。決算日において、未使用分が3,000円あった。

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借方 金額 貸方 金額
消耗品費 7,000 消耗品 7,000

【解説】(購入時:資産処理)
10,000円すべてを資産(消耗品)にしていたが、期末に残っているのは3,000円だけ。
差額の 7,000円 (10,000 – 3,000) は、当期に「使った」分です。
よって、使った 7,000円を「消耗品」(資産)から減らし、「消耗品費」(費用)に振り替えます。

5. 費用の前払・未払

【問24】(前払い)10月1日に、1年分の火災保険料12,000円を現金で支払い、全額を「支払保険料」(費用)として処理した。本日3月31日の決算日を迎えた。

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借方 金額 貸方 金額
前払保険料 6,000 支払保険料 6,000

【解説】
1. 1年分 12,000円 = 1ヶ月 1,000円。
2. 当期(10月〜3月)の費用は 6ヶ月分(6,000円)。
3. 翌期(4月〜9月)の費用は 6ヶ月分(6,000円)。
4. 支払時に全額(12,000円)を費用にしていたため、費用にしすぎている翌期分(6,000円)を「支払保険料」(費用)から減らし、「前払保険料」(資産)に振り替えます。

【問25】(未払い)給料の締め日は毎月25日で、翌月10日に支払っている。決算日は3月31日である。3月26日〜3月31日までの6日分の給料100,000円が未払いとなっているため、これを計上する。

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借方 金額 貸方 金額
給料 100,000 未払給料 100,000

【解説】当期に発生した費用(3月26日〜31日分)は、たとえ未払いでも当期の費用として計上します。「給料」(費用)を計上し、相手勘定は「未払給料」(負債)とします。

6. 収益の前受・未収

【問26】(前受け)1月1日に、1年分の事務所家賃1,200,000円を受け取り、全額を「受取家賃」(収益)として処理した。本日3月31日の決算日を迎えた。

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借方 金額 貸方 金額
受取家賃 900,000 前受家賃 900,000

【解説】
1. 1年分 1,200,000円 = 1ヶ月 100,000円。
2. 当期(1月〜3月)の収益は 3ヶ月分(300,000円)。
3. 翌期(4月〜12月)の収益は 9ヶ月分(900,000円)。
4. 受取時に全額(1,200,000円)を収益にしていたため、収益にしすぎている翌期分(900,000円)を「受取家賃」(収益)から減らし、「前受家賃」(負債)に振り替えます。

【問27】(未収)銀行に預けている定期預金の利息(年利1%)のうち、当期に属する30,000円が未収である。入金は来期になるため、未収分を計上する。

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借方 金額 貸方 金額
未収利息 30,000 受取利息 30,000

【解説】当期に発生した収益(利息)は、たとえ未収でも当期の収益として計上します。「受取利息」(収益)を計上し、相手勘定は「未収利息」(資産)とします。

7. 現金過不足・雑損益

【問28】(問4の続き)期中に発生した現金過不足500円(借方残高)について、決算日まで調査したが原因が不明であったため、雑損失として処理する。

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借方 金額 貸方 金額
雑損失 500 現金過不足 500

【解説】現金過不足(借方)をゼロにするため、貸方に仕訳します。相手勘定は「雑損失」(費用)です。(もし現金過不足が貸方残高=実際が多かった場合、相手勘定は「雑益」(収益)です)

【問29】当座預金口座から、利息300円が振り込まれていた。なお、源泉所得税60円が差し引かれている。

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借方 金額 貸方 金額
当座預金 240 受取利息 300
仮払法人税等 60

【解説】(※法人税を前提)差し引かれた所得税は「仮払法人税等」(資産)として処理します。収益である「受取利息」は、引かれる前の総額300円で計上します。

【問30】決算日において、法人税、住民税及び事業税(法人税等)が150,000円と算定された。中間納付額(仮払法人税等)が60,000円ある。

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借方 金額 貸方 金額
法人税、住民税及び事業税 150,000 仮払法人税等 60,000
未払法人税等 90,000

【解説】
1. 当期の税金(費用)は「法人税、住民税及び事業税」150,000円です。
2. すでに払った分(仮払法人税等 60,000円)を資産から減らします。
3. 差額(90,000円)は、まだ払っていないので「未払法人税等」(負債)として計上します。

POINTまとめ

30問、お疲れ様でした!全問正解できましたか?
間違えた問題があったら、それはあなたが合格するために必要な「伸びしろ」です。必ず解き直し、なぜその勘定科目になるのかを理解しましょう。

  • 仕訳は「取引の8要素」(資産・負債・純資産・収益・費用)のどれが増減したかを常に意識する。
  • 「買掛金/売掛金」「未払金/未収金」の使い分けは完璧にする(商品売買か、それ以外か)。
  • 「仕入諸掛」(購入側)は仕入原価に含めるが、「売上諸掛」(販売側)は「発送費」として別計上する。
  • 決算整理は、「当期の正しい費用・収益」を確定させるための作業であると理解する。
  • 勘定科目を省略せず、正確に書く練習を積む(例:「減価償却累計額」「貸倒引当金繰入」)。

仕訳は簿記の基本であり、最重要項目です。第1問で満点を取れれば、それだけで合格がグッと近づきます。
本番まで、自信が持てるまで何度も練習してください。応援しています!

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