独立を目指す会計士の「初年度の売上内訳」を公開:非常勤監査とスポット案件の黄金比

独立を目指す公認会計士の「初年度の売上内訳」を公開:非常勤監査とスポット案件の黄金比

ターゲット: 独立開業を検討中のシニア〜マネージャークラスの公認会計士。
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監査法人の激務から解放され、自由と高収入を手に入れる「独立会計士」。
しかし、いざ辞表を出そうとすると、「初年度から食べていけるのか?」「営業なんてしたことがない」という不安が押し寄せてくるはずです。

結論から言えば、独立初年度の生存戦略は、「非常勤監査(守り)」と「スポット案件(攻め)」の黄金比率を確立することに尽きます。特に2026年は、制度の歪みを利用した「高単価なニッチ業務」が転がっており、ここを拾えるかが勝負を分けます。

独立成功者が実践している、リアルな「初年度の売上ポートフォリオ」と、2026年特有の稼ぎ方を公開します。

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  • 黄金比は「6:4」:非常勤監査で生活費を稼ぎ、余った時間で未来の種を蒔く

  • 2026年のキラーコンテンツ:「インボイス出口戦略」と「SaaSトラブル対応」が高単価な理由

  • 脱・下請けへの道:3年目に非常勤をゼロにするためのロードマップ

1. 初年度のリアルな売上内訳:なぜ「非常勤」が必要なのか

独立直後の会計士にとって、最大の敵は「キャッシュフローの不安定さ」です。
顧問契約やコンサル案件は、入金サイトが遅かったり、受注が確約されていなかったりします。そこで、確実な現金収入源としての「非常勤監査」が必須となります。

理想の黄金比率=「監査3日:スポット2日」

独立1年目の最もバランスの良い働き方は、週3日を非常勤監査に充て、残り2日(+土日)を自社営業やスポット案件に使うスタイルです。

収入源 稼働日数 月収目安 役割
非常勤監査 12日/月 30〜80万円 【ベーシックインカム】生活費と事務所維持費を完全にカバーする。精神安定剤。
スポット案件(IPO・税務) 8日/月 30〜100万円(波がある) 【成長エンジン】実績を作り、将来の顧問契約や高単価コンサルに繋げる。
合計 20日/月 60〜180万円 年収換算で700〜2,000万円が可能。

現在、監査法人は慢性的な人手不足のため、非常勤の日当(時給単価)は上昇傾向にあります。
「週3日働けば、サラリーマン時代の月収を確保できる」という状態を作り、残りの時間でリスクを取って営業をかけるのが鉄則です。

2. 2026年の「スポット案件」はこれを狙え

では、週2日の「攻め」の時間で何をすべきか?
ここで「何でもやります」という税務顧問の営業をするのは悪手です。大手税理士法人や古参の事務所には勝てないからです。
2026年という時代背景を活かした、「大手が見逃しているニッチな高単価案件」を狙い撃ちします 。

① インボイス「2割特例」の出口コンサル

2026年9月30日でインボイス制度の「2割特例」が終了します 。
個人事業主やマイクロ法人は、「翌月から税金が倍になるのか?」「どうすればいいのか?」とパニックになります。
ここで、単なる申告代行ではなく、以下の戦略的アドバイスを提供します。

「決算またぎ」のシミュレーション:8月決算法人にすることで、特例期間を最大1年延長させる提案 。

「3割特例」vs「簡易課税」の判定:業種(卸売かサービスか)によって、どちらの制度を選択すべきか、届出書の期限管理とセットで提案する 。

これはAIには判断できず、大手事務所も手間がかかるため敬遠しがちな領域です。ここを入り口にして、信頼を勝ち取れば、その後の税務顧問契約は向こうからやってきます。

② SaaS「導入失敗」のレスキュー隊

クラウド会計(freee/マネーフォワード)を導入したものの、「初期設定をミスして減価償却が計上されない」 、「インボイスのOCRがエラーだらけで経理が回らない」 という企業が急増しています。
こうした企業の「泥沼化した会計データ」を正常化し、正しい運用フローを構築する業務は、ITリテラシーの高い独立会計士にしかできません。
「SaaSのトラブルシューティング」は、1件あたり数十万円のスポット報酬が見込めるだけでなく、その後のCFO代行業務へのアップセルが容易です 。

3. 3年目に「非常勤卒業」するためのロードマップ

非常勤監査はあくまで「食いつなぐための手段」です。いつまでも続けていると、あなたは「便利な下請け」で終わります。
独立3年目には非常勤をゼロにし、自分の事務所の売上だけで立つためのステップを意識してください。

1

【1年目】種まき期(非常勤60%:自社40%)

生活費は非常勤で確保。空いた時間でブログ発信やSNSを行い、「インボイスの専門家」「SaaSに強い会計士」としての認知を広げる。スポット案件を1つでも多くこなし、事例を作る。

2

【2年目】転換期(非常勤30%:自社70%)

1年目のスポット客をリピーター(顧問)にする。月額5〜10万円の顧問契約が積み上がってきたら、非常勤の日数を週1〜2日に減らす。勇気を持って監査法人のオファーを断る。

3

【3年目】自立期(非常勤0%:自社100%)

自分の事務所だけで収益が安定。高単価なIPO支援やアドバイザリー業務を選んで受けるフェーズ。ここで初めて「真の独立」達成。

まずは「非常勤」の確保から始めよう

「営業が不安」という方は、まずは監査法人のパートナーや、人材紹介会社に登録して「週3日の非常勤枠」を確保することから始めてください。これがあなたの「命綱」になります。

命綱さえあれば、あとは思い切り「2026年のカオス」に飛び込むだけです。
SaaSのトラブルも、インボイスの混乱も、全てがあなたにとっては「飯の種」です。サラリーマン会計士では味わえない、ヒリヒリするような自由と高収入の世界が待っています。

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