日商簿記2級の受験生にとって、最大の壁と言われるのが「連結会計」です。特に制限時間が90分と短いネット試験(CBT方式)では、複雑な連結精算表をすべて解こうとしてタイムアップに追い込まれる受験生が後を絶ちません。
2026年のネット試験を突破するためには、満点を狙うのではなく、「頻出ポイントを絞って確実に部分点をもぎ取る」という戦略的なアプローチが不可欠です。
今回は、ネット試験で繰り返し出題される「連結会計」の5つの頻出パターンと、合格圏内に滑り込むためのタイムマネジメント術をプロの視点で解説します。
この記事の重要ポイント
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連結会計は全部合わせようとしない!「部分点狙い」が合格への最短ルート - ■
ネット試験で狙われるのは「資本連結」と「内部取引の相殺」の定番パターン - ■
第1問を15分で終わらせ、連結会計に十分な思考時間を残す戦略
1. ネット試験で「狙われる」連結会計の頻出5パターン
2026年のネット試験において、連結会計が出題された際に得点源とすべきは以下の5つの仕訳・処理です。これらを押さえるだけで、合格に必要な部分点は確保できます。
| 頻出トピック | 攻略のポイント |
|---|---|
| ① 資本連結の開始仕訳 | 投資と資本の相殺消去。ここが全ての基本となります。 |
| ② のれんの償却 | 毎年の定額償却を忘れずに計算。符号ミスに注意! |
| ③ 子会社当期純損益の振替 | 非支配株主に帰属する損益を正しく計算・按分。 |
| ④ 配当金の修正 | 親会社への配当と非支配株主への配当を切り分けて処理。 |
| ⑤ 内部取引の相殺消去 | 売上・仕入、売掛金・買掛金の相殺。最も確実に点が取れる箇所。 |
2. 合否を分ける「タイムマネジメント」戦略
ネット試験は90分一本勝負です。連結会計に時間を使いすぎると、得意なはずの「工業簿記」で焦ってミスを連発することになります。2026年の合格者が実践している時間配分は以下の通りです。
- 第1問(仕訳)を15分以内で完遂: ここをいかに早く、かつ正確にこなすかが連結会計の成否を決めます。
- 第2問・連結会計は「深追い厳禁」: 複雑な未実現利益の消去などで手が止まったら、迷わず「後回し」にする勇気を持ってください。
- 工業簿記で時間を貯金: 第4問・第5問はパターンの暗記で20〜25分程度で終わらせることが可能です。ここで作った余剰時間を連結会計に充てましょう。
3. ネット試験特有の「フィジカル」対策
2026年の試験対策として忘れてはならないのが、PC画面特有の操作慣れです。
【下書き用紙の使い方がカギ】
ネット試験ではA4の計算用紙が配布されます。連結会計の問題文は情報量が多いため、タイムライン(時系列図)を殴り書きでも良いので作成し、現在の連結年度が何年目かを視覚的に把握することで、ケアレスミスを激減させることができます。
まとめ:連結会計は「パズル」の1ピースとして捉える
- 資本連結の開始仕訳は絶対に落とさない。
- 内部取引や配当の修正など、確実に点が取れる場所を優先して入力する。
- 計算が合わなくても焦らず、「70点取れば勝ち」というメンタルで最後まで粘る。
連結会計が苦手な受験生は多いですが、裏を返せば定番パターンを攻略するだけで周囲に大きな差をつけることができます。2026年の合格を目指し、今日から「部分点狙い」の練習を始めてみましょう。

