米国公認会計士(USCPA)試験合格を目指す受験生にとって、避けては通れないニュースが入ってきました。2026年7月から、試験範囲の抜本的な改定が予定されています。
今回の改定の背景にあるのは、米国における大規模な税制改正案「OBBBA(One Big Beautiful Bill Act)」や、現行のTCJA(減税・雇用法)の期限切れに伴う規定の変更です。特に日本の受験生にとって、英語の原文情報を追いかけ、改正内容を正確に把握するのは極めてハードルが高い作業です。
「難易度は上がるのか?」「今のテキストで間に合うのか?」という不安を解消すべく、今回は2026年7月改定の全貌と、改正前に滑り込むための「逃げ切り」スケジュールを徹底解説します。
この記事の重要ポイント
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新ルールは2026年7月1日の受験分から一斉に適用される - ■
最も影響を受けるのは、税法を扱うREG(法規)とTCP(税務コンプライアンス) - ■
最大の対策は「2026年6月まで」にREG/TCPを合格して逃げ切ること
1. 2026年USCPA試験改正:重要スケジュールの確認
まずは、いつから何が変わるのか、タイムラインを正確に把握しましょう。米国税制改正(OBBBA等)を反映した試験は、以下のスケジュールで進行します。
- 2026年6月30日まで: 現行ルールでの受験が可能。予備校の既存テキストがそのまま使えます。
- 2026年7月1日以降: 新ルール(改正税法)適用開始。全ての税務関連トピックがアップデートされます。
USCPA試験は「一度合格した科目の有効期限」があるため、改正を跨いでしまうと、せっかく覚えた知識を大幅にアップデートし直さなければならないリスクが生じます。
2. 改正の核心:OBBBAがREGとTCPに与えるインパクト
今回の改正でターゲットとなるのは、連邦税法を扱うREG(Regulation)と、その上位科目であるTCP(Tax Compliance and Planning)です。
| 科目 | 影響度 | 主な変更点(予定) |
|---|---|---|
| REG | 極大 | 標準控除、項目別控除の閾値、SALT控除の上限変更など。 |
| TCP | 極大 | より高度な税務プランニング、OBBBAに伴う企業税制の複雑化。 |
| FAR / AUD | 小〜中 | 法人税会計(Income Taxes)に関連する計算への一部影響。 |
特に、個人所得税における控除額の変更は、シミュレーション問題(TBS)の計算結果に直結します。2026年7月以降は、古い教材に載っている「数字」をベースに回答すると、計算ロジックが合っていても全滅するという恐ろしい事態になりかねません。
3. 2026年7月を待たずに合格すべき「実務的な理由」
なぜ「逃げ切り」をこれほどまでに推奨するのか。そこには、試験の難易度以外にも予備校側の事情が絡んでいます。
- 教材アップデートのタイムラグ: 改正直後は予備校のテキスト対応や問題集(MC/TBS)の更新が間に合わなかったり、解説が不十分だったりするリスクがあります。
- 過去問の無効化: 税制が大きく変わると、過去数年分の演習問題が「古い情報」となり、学習の質が著しく低下します。
- 安定した合格率の確保: 制度変更の直後は出題パターンが安定せず、思わぬ難問に遭遇する確率が高まります。安定している現行制度下での合格が、最も投資対効果(タイパ)が良いのです。
まとめ:2026年前半に「勝負」をかけるスケジュールを!
- 2026年6月までにREGとTCPを合格し、改正の混乱から逃げ切る。
- 今から学習を始めるなら、FAR→AUD→REG/TCPの順で、税務科目を最後(でも改正前)に持ってくる。
- OBBBAの影響は甚大なため、古いテキストは2026年7月以降、一切信用しない。
USCPA試験は「情報戦」でもあります。2026年の大改正に向けた準備は、早ければ早いほど有利になります。改正の波に飲まれる前に、戦略的なスケジュール管理で合格を掴み取りましょう!

