「簿記1級は800時間で受かるってネットで見たけど、本当?」
「働きながらだと、1日何時間勉強すればいいの?」
「残業続きで勉強時間が確保できない…どうすればいい?」
日商簿記1級は、合格率10%前後の超難関資格です。一般的に「800時間〜1,000時間」が必要と言われますが、これはあくまで「目安」に過ぎません。
特に、仕事で疲れた脳を奮い立たせて勉強する社会人の場合、学生と同じ時間感覚で計画を立てると確実に挫折します。
この記事では、社会人が合格するために必要な「リアルな勉強時間」と、それを確保するための「現実的なスケジュール」を徹底解説します。
「800時間」は最低ライン。社会人は「1,000時間」を見込むべき
まず、勉強時間の目安について認識を修正しましょう。
「800時間」というのは、「簿記2級の内容を完璧に理解している人が、効率よく学習し、順調に進んだ場合」の最短ルートの時間です。
社会人は「忘れる時間」を考慮せよ
社会人受験生には、学生にはないハンデがあります。
- ⚠️ 細切れ学習による非効率:
まとまった時間が取れないため、前回やった内容を思い出すのに時間がかかります。 - ⚠️ 仕事による脳疲労:
夜に勉強しても、疲れていて頭に入らず、翌日忘れていることが多々あります。
この「歩留まりの悪さ」を考慮すると、社会人は「1,000時間〜1,200時間」を見込んで計画を立てるのが安全です。
合格までの期間は「1年〜1.5年」が王道
では、1,000時間を確保するにはどのくらいの期間が必要でしょうか?
無理のないペース配分は以下の通りです。
| パターン | 1日の勉強時間 | 期間 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 短期集中型 | 平日 3時間 休日 8時間 |
約 8ヶ月 | △ (相当キツイ) |
| 標準型 | 平日 2時間 休日 5時間 |
約 1年 | ◎ (現実的) |
| 長期型 | 平日 1時間 休日 3時間 |
約 2年 | △ (忘れやすい) |
働きながらの場合、「1年計画」が最もバランスが良いです。これ以上短いと仕事に支障が出かねず、長すぎるとモチベーション維持が困難になります。
社会人のための「現実的な」1日スケジュール例
「平日2時間」をどう確保するか。夜に残業があることを前提にすると、「朝」と「隙間」しかありません。
⏰ 平日のタイムスケジュール例
塵も積もれば山となる「隙間時間」活用術
机に向かう時間だけが勉強ではありません。1級合格者は、例外なく「隙間時間の使い手」です。
理論のテキスト読み込みや、Web講義の視聴に最適。スマホで完結する教材を用意しておく。
仕訳問題や、原価計算の短い例題を1問だけ解く。「1問なら解ける」という手軽さが継続の鍵。
「会計学」の用語暗記や、苦手な論点のメモを壁に貼って眺める。
挫折しないための「3つの鉄則」
最後に、長期間の学習を完走するための鉄則をお伝えします。
① 「完璧」を目指さない
1級の範囲は膨大です。1回で全て理解しようとすると進みません。「わからなくても先に進む」「回転数で勝負する」と割り切りましょう。
② 休日は「まとめて」ではなく「分散」
「平日はやらない、土日に10時間やる」は危険です。日曜の夜に覚えたことを、次の土曜まで放置すると忘れます。
平日少しでも触れて記憶を維持し、土日はその「総仕上げ」に使うイメージです。
③ 予備校(通信)のカリキュラムに乗っかる
時間のない社会人が、独学でスケジュール管理をするのは至難の業です。
予備校のWeb通信講座を利用し、「講義の消化」をペースメーカーにするのが、合格への最短ルートです。
まとめ
簿記1級合格には、確かに膨大な時間が必要です。
しかし、それは「一度に800時間」ではなく、「毎日の1〜2時間の積み重ね」によってのみ達成されます。
「今日は疲れたから5分だけテキストを見よう」。
その小さな粘りが、1年後の合格証書につながります。無理のない計画で、一歩ずつ進んでいきましょう!

