日商簿記2級への挑戦、おめでとうございます!
簿記3級で基礎を学んだあなたにとって、2級はキャリアアップや就職・転職に直結する非常に価値のある資格です。
しかし、2級は3級に比べて範囲が広く、難易度も上がります。「とりあえず暗記」という勉強法では太刀打ちできません。まずは敵を知り、正しい戦略を立てることが合格への最短ルートです。
今日のゴール
- 簿記2級の「商業簿記」と「工業簿記」の違いを知る
- 最新の試験方式「ネット試験(CBT)」と統一試験の違いを理解する
- 合格するための得点戦略(工業簿記の重要性)を把握する
1. 簿記2級の世界:商業簿記と工業簿記
簿記3級では「商店(小売業)」を前提とした「商業簿記」のみを学習しましたが、2級からは新たに「工業簿記」が登場します。
試験の配点は以下の通りです。
商業簿記(配点:60点)
🏢
対象:商品を仕入れて売る会社
内容:3級の発展形。株式会社会計、外貨建取引、連結会計など、より高度な取引を学びます。
工業簿記(配点:40点)
🏭
対象:製品を作って売る会社(メーカー)
内容:「製品を作るのにいくらかかったか(原価計算)」を計算します。2級からの初登場科目です。
多くの受験生が最初は「工業簿記」に苦手意識を持ちますが、実は工業簿記を得点源にできるかどうかが合否を分けます。これについては後述の戦略パートで詳しく解説します。
2. 試験方式:CBT方式(ネット試験)と統一試験
現在、日商簿記2級には大きく分けて2つの受験スタイルがあります。ライフスタイルに合わせて選びましょう。
| 項目 | CBT方式(ネット試験) | 統一試験(ペーパー試験) |
|---|---|---|
| 実施時期 | テストセンターが空いていれば いつでも受験可能 |
年3回(2月・6月・11月) |
| 試験時間 | 90分 | 90分 |
| 解答方法 | PC画面に入力・選択 (計算用紙は配布される) |
問題用紙・解答用紙に記入 |
| 合否発表 | 試験終了後、即時判明 | 約2〜3週間後 |
近年は、自分のタイミングで受験でき、すぐに結果がわかるCBT方式を選ぶ受験生が増えています。当講座でも、CBT方式にも対応できる知識をお伝えしていきます。
3. 合格への最短戦略:70点の壁をどう越える?
簿記2級の合格基準は100点満点中70点以上です。
試験時間は90分。問題量は多いため、スピードと正確性が求められます。
ここで、最も重要な戦略をお伝えします。
工業簿記で満点を狙い、商業簿記で逃げ切る!
なぜなら、商業簿記は範囲が膨大で、難問(捨て問)が出題されることもありますが、工業簿記はパターンが決まっており、一度理解すれば満点(40点)を取りやすいからです。
理想的な得点配分
- 第1問(商業・仕訳): 20点満点中 16〜20点
ここは絶対に落とせません。 - 第2問・第3問(商業・総合問題): 40点満点中 20〜24点
部分点を積み重ねて半分取れればOK。 - 第4問・第5問(工業簿記): 40点満点中 36〜40点
ここが合格の生命線です!
合計で72〜84点を目指すのが、最も現実的で効率の良い合格戦略です。
4. 必要な勉強時間は?
個人差はありますが、簿記3級合格レベルの知識がある状態で、一般的に150時間〜250時間と言われています。
1日2時間の勉強で約3〜4ヶ月の期間が必要です。毎日コツコツ続けることが、記憶の定着につながります。
🌱 今回のPOINTまとめ
- 簿記2級は「商業簿記(60点)」と「工業簿記(40点)」の2本立て。
- ネット試験(CBT)なら、いつでも受験できて即結果がわかる。
- 合格のカギは「工業簿記」を極めることにある。
- 第4問・第5問(工業簿記)で満点近くを取り、商業簿記の失点をカバーする戦略が王道。
✏️ ミニクイズ
理解度を確認してみましょう!
Q. 簿記2級の合格戦略として、最も適切な考え方はどれ?
- 商業簿記は配点が高いので、工業簿記は捨てて商業簿記だけに集中する。
- 工業簿記は配点が低いが、満点を取りやすいため、ここを得点源にする。
- CBT試験は記述式が多いので、漢字の練習を重点的に行う。
答えを見る
正解:2
解説:工業簿記は範囲が狭くパターン化しやすいため、満点を狙いやすい科目です。逆に商業簿記だけに集中するのはリスクが高すぎます。また、CBT試験は入力・選択式がメインです。
次回は、いよいよ具体的な学習に入ります。
まずは3級の知識を呼び覚ましつつ、2級への接続を行う「第2回:借方・貸方、覚えてる? 仕訳ルールの再確認と3級重要論点の復習」です。お楽しみに!

