【合格者インタビュー】私が公認会計士試験に合格した1日のタイムスケジュールと勉強法

「公認会計士を目指したいけど、今の生活リズムで勉強時間を確保できるか不安…」
「実際に合格した人は、1日どんなスケジュールで動いていたの?」
「社会人と学生、それぞれのリアルな合格戦略が知りたい!」

公認会計士試験は、3,000時間以上の学習が必要と言われる長丁場の戦いです。この戦いを制するために最も重要なのは、才能ではなく「生活習慣(タイムマネジメント)」の確立です。

今回は、環境の異なる2名の合格者(働きながら合格した社会人Aさんと、大学在学中に合格した学生Bさん)にインタビューを実施。
彼らが実際に実践していた「1日のタイムスケジュール」と「合格を手繰り寄せた勉強法の工夫」を公開します。

【社会人編】時間がなくても勝てる!「朝型シフト」と「スキマ時間の鬼」

Aさん
Aさん(32歳・男性)
一般企業の営業職として働きながら、3年計画で合格。
戦略:「残業後の勉強は捨てる。朝に全振りする。」

社会人合格者Aさんの平日タイムスケジュール

社会人の最大の敵は「残業」と「脳の疲労」です。Aさんは夜の勉強を諦め、徹底的な朝型生活に切り替えました。

4:30 起床・洗顔(眠気覚ましにシャワー)
5:00 〜 7:00 【勉強 2.0h】計算科目(簿記・管理)の重たい問題演習
※誰にも邪魔されない「ゴールデンタイム」に頭を使う科目を配置
7:00 〜 8:00 【勉強 1.0h】通勤電車で「理論科目」の暗記・肢別チェック
※満員電車でもスマホや音声教材で耳学
8:00 〜 12:00 仕事(午前中)
12:00 〜 13:00 【勉強 0.5h】昼食を15分で済ませ、残りで理論テキスト読み込み
13:00 〜 19:00 仕事(午後) ※定時退社キャラを確立
19:00 〜 20:00 【勉強 1.0h】帰りのカフェで1時間だけ集中(答練の復習など)
20:00 〜 22:00 帰宅・夕食・風呂・翌日の準備
22:00 就寝(7時間睡眠は死守)

💡 Aさんの合格ポイント

  • 平日は「4.5時間」が限界と知る:無理をして睡眠を削ると翌日の仕事も勉強も崩壊するため、平日は現状維持、土日に「1日12時間」やって挽回するリズムを作りました。
  • 会社の飲み会は「全断り」:「資格勉強中」と公言し、付き合いが悪いキャラを演じ切りました。合格すれば関係ありません。
  • スキマ時間の「ちりつも」:トイレ休憩、エレベーター待ち、すべての時間を理論の暗記に充てました。

【大学生編】自由な時間をどう使う?「予備校への住み込み」作戦

Bさん
Bさん(21歳・女性)
大学3年生で現役合格(ダブルスクール)。
戦略:「大学の授業以外は全て予備校で過ごす。家では勉強しない。」

大学生合格者Bさんの平日タイムスケジュール

大学生の強みは「時間があること」ですが、最大の敵は「サークル、バイト、遊びの誘惑」です。Bさんは環境を変えることで自分を律しました。

8:00 起床
9:00 〜 12:00 大学の講義(必修のみ出席)
12:00 〜 13:00 【勉強 1.0h】大学の空き教室や図書館で課題消化
13:00 〜 14:00 移動・昼食(予備校へ移動)
14:00 〜 18:00 【勉強 4.0h】予備校の自習室で講義視聴(Web/DVD)と復習
18:00 〜 19:00 夕食(予備校近くで勉強仲間とサクッと)
19:00 〜 21:00 【勉強 2.0h】計算演習・答練(一番集中できる時間帯)
21:00 〜 22:00 【勉強 1.0h】その日の総復習・暗記確認
22:00 帰宅・自由時間(Youtubeなど)
24:00 就寝

💡 Bさんの合格ポイント

  • 予備校を「第二の家」にする:家にはテレビやベッドなどの誘惑が多いため、「勉強は予備校でしかしない」と決めました。予備校に行けば、必死に勉強しているライバルがいるのでモチベーションが維持できます。
  • 大学の単位は1・2年で取り切る:3年生以降は会計士試験の勉強量が爆発的に増えるため、早期に大学の単位を消化しておきました。
  • 長期休暇が勝負:夏休みや春休みは、社会人が働いている間に差をつける最大のチャンス。ここで1日12時間勉強して、一気に実力を伸ばしました。

両者に共通する「合格のための鉄則」

社会人と学生、スケジュールは違っても、合格者が共通して実践していた「鉄則」があります。

絶対に守るべき3つのルール

①「理解」なき「暗記」はしない

膨大な範囲を丸暗記するのは不可能です。「なぜそうなるのか?」という理屈(フィロソフィー)を理解していれば、記憶の定着率が段違いになり、応用問題にも対応できます。

② 答練(テスト)から逃げない

「まだ準備不足だから…」と答練を後回しにするのが一番の不合格パターンです。点数が悪くてもカリキュラム通りに答練を受け、「自分の弱点」を早期に発見し、潰すサイクルを回し続けました。

③ 「回転数」を意識する

1回で完璧にしようとせず、忘れることを前提に「薄く、早く、何度も」テキストを回転させました。7回読み込めば、脳は勝手に覚えます。

まとめ

公認会計士試験は、環境に関わらず「使える時間をすべて勉強に注ぎ込む覚悟」「それを継続するルーティン」があれば、必ず合格ラインに到達できます。

社会人は「効率と集中」で、大学生は「時間量と環境」で戦います。

ぜひ、AさんやBさんのスケジュールを参考に、あなたの生活スタイルに合わせた「最強の合格スケジュール」を組み立ててみてください。今日という1日の使い方が、未来の公認会計士としてのあなたを作ります。

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